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配偶者ビザ

台湾人と日本人の結婚

2024.09.04

近年の国際化に伴い、日本人と外国人との国際結婚が増えています。 国際結婚では、双方の法律や慣習、文化を尊重することも重要になります。 また、中長期のビザを取得し、日本でご夫婦がともに暮らしていくには、まずは婚姻手続きを適切に行なっていく必要があります。 婚姻手続きや、ビザ取得の際には、具体的に必要な書類や手続きは、結婚する双方の国籍によって異なります。 今回は、日本人配偶者ビザの条件の概要と、ビザ申請の前提となる、国際結婚、 特に、台湾人と日本人の国際結婚について説明いたします。

外国人と日本人の婚姻に共通する手続き(全ての国の方共通)

外国人と日本人の婚姻が配偶者ビザ申請として認められるためには、以下の3つのポイントを満たす必要があります:

1) 双方が婚姻要件具備者であること
2) 日本と外国人の本国での婚姻手続きが完了していること
3)日本の社会通念上、夫婦として生活していること

それぞれのポイントについて説明します。

1)双方が婚姻要件具備者であること
双方が18歳以上であることに加え、外国人の方も本国での婚姻可能年齢以上であることが必要です。

また、結婚は、両国の婚姻障害にあたらない(つまり、本国の法律でも合法である)必要があるため、一方の国の婚姻最低年齢がもう一方の国よりも高い場合には、婚姻可能年齢は、当事者双方が、その高い方の国の婚姻最低年齢以上である必要があるケースがありますので、注意をしましょう。
また、結婚前に独身であることも必要です。

一方または双方が過去に離婚や死別がある場合、その状況に関する追加書類が必要になることもあります。
2) 日本と外国人の本国での婚姻手続きが完了していること

日本の役所(区役所・市役所・町役場)での婚姻手続きと、ビザ申請人の本国での婚姻手続きの両方が完了していること。

その方法は2つあります:

日本方式

日本で挙式・入籍手続きを行い、その後に在日外国大使館へ婚姻届を提出する方法。届出が不要な場合もあります。

【必要書類】

  • 婚姻届(証人2人が必要)
  • 日本の戸籍謄本(本籍地以外で届け出る場合)
  • 婚姻要件具備証明書(独身証明書)
  • その他外国人のための書類・パスポート等※1

※外国語の書類は日本語訳が必要です。
※1 両親の氏名・生年月日が確認できる出生証明書、国籍が確認できる国籍証明書(またはパ スポート)、離婚歴がある場合は離婚証明書が必要ですが、国によって必要書類が若干変わる場合が ありますので、詳しくは次項で説明します。

外国方式
外国で挙式・入籍手続きを行い、日本大使館で婚姻届を提出するか、日本に帰国して区役所で婚姻届を提出します。
婚姻届の手続きは国によって異なりますので、詳しくは次項で説明します。

3)日本の社会通念上の夫婦として共同生活を営んでいること
日本の社会通念上、夫婦として生活していること。日本人の配偶者等ビザの審査では、書類上の婚姻手続きだけで夫婦関係があると判断されるわけではなく、「実際に日本で夫婦として生活していること」も審査の対象となります。
ポイントとしては、夫婦が、「同居しているかどうか。」と「金銭的な負担(扶養)があるかどうか」が重要です。

日本人の配偶者等ビザの詳しい手順や必要書類については、 こちらの記事をご覧ください。

 

台湾人と日本人の結婚の注意点

 

申請資格

 

台湾も日本も婚姻可能年齢が18歳であるため、台湾人と日本人の国際結婚において、この要件は問題となりません。

手続きと必要書類 日本方式(日本で先に結婚手続きをする方法)

①台湾籍の方の婚姻要件具備証明書(独身証明書)を取得する

 この書類は、台北駐日経済文化代表処で取得できます。

 詳しくは台北駐日経済文化代表処のホームページをご覧ください。

 【必要書類】

  ・台湾の戸籍謄本  (原本およびコピー1部(内容の省略がなく、3か月以内に発行されたもの)

  ・台湾人のパスポート (原本およびコピー1部)

  ・申請費用 

 台湾人の方が日本で先に婚姻手続きをする場合には、予備を含めて取得されることをお勧めいたします。

 ※ただし、次の手続き②で出てくる日本の市区町村役場によっては、婚姻関係を証明できる台湾の戸籍謄本で、婚姻要件具備証明書(独身証明書)の代わりとすることができる場合もあります。

 そのため、結婚する予定の市区町村役場に問い合わせて、詳しい要件を確認してください。

②日本の市区町村役場で婚姻の届出をする。

【必要書類】

  • 上記①で取得した 台湾人の婚姻要件具備証明書(独身証明書) 

  ※市区町村によっては、台湾の戸籍謄本で代用できる場合もあります。

  • 台湾人のパスポート
  • 日本人の戸籍謄本(本籍地以外に提出する場合のみ必要です。)
  • 本人確認書類(運転免許証など)
  • 印鑑

③台湾に結婚の報告

日本で結婚した後30日以内に、台湾本籍地の戸政事務所もしくは、台北駐日経済文化代表処で、届出をしていただく必要があります。

結婚する御二人が一緒に届出のため来訪される必要があります。

【必要書類】

  • パスポートと写し3部
  • 日本人の日本側 戸籍謄本(結婚状況を更新したもの) ・中国語翻訳文 
  • 台湾人の台湾側 戸籍謄本(発行から三ヵ月以内、記載事項の省略がないもの)
  • 印鑑
  • (日本側)取用中文姓名聲明書 ※2

※1 結婚を報告する代表処管轄地域以外の市区町村役所で発行された場合には、管轄 駐日辦事處にて認証を事前に受けてください

※2 台湾の氏名条例に従い、台湾人が外国人または無国籍者と結婚する場合、その配偶者および出生した子供の中国名は台湾人の慣例に従わなければなりません。そして、台湾への結婚手続きに必要な「取用中文姓名聲明書」は、台北駐日經濟文化代表處(もしくはHPから)取用中文姓名聲明書.pdf (roc-taiwan.org)取得ができます。この「取用中文姓名聲明書」は、日本人が台湾の戸籍に記載する際の名前を記入します。

基本的には、日本で使用している氏名を使用することも、日本名とはまったく別の名前にすることもできますが、「康煕字典」に載っている漢字でなければならない点に、注意が必要です。

なお、台湾の本籍地の役所で、代理人(委任状が必要です)から結婚の報告書類を提出してもらう方法もあります。 必要な資料や手続きについては、台湾本籍地の役所に確認してください。 ただし、その委任状は台北駐日経済文化代表処領事の面前で署名していただく必要がございますので、事前の予約が必要です。

手続きと必要書類 台湾方式(先に台湾で、結婚手続きをする場合)

台湾で婚姻届を先に提出する場合は、台湾の日台交流協会を通じて日本に婚姻届を提出することができます。

台湾で結婚手続きをするためには、事前に、日本で取得する書類等があります。

 

①日本で必要書類を取得する。

 

具体的には、「婚姻要件具備証明書」を取得する又は日本国内の「台北駐日経済文化代表処」にて戸籍謄本を認証してもらいます

  • 戸籍謄本(発行日3ヶ月以内のもの)と中国語翻訳
  • 婚姻要件具備証明
    • 日台交流協会台北事務所または高雄事務所にて申請してください。そのの申請での必要書類は、上記の戸籍謄本とパスポート
    • その後、台湾の外交部領事事務局において同「婚姻要件具備証明書」に認証を受けてください

②台湾の市町村役場(戸政事務所)に婚姻の届出をする。

台湾の市町村役場にはお二人で行く必要があります。

【必要書類】(日本人)

・パスポート

・①で認証された戸籍謄本(中文訳)又は認証された婚姻要件具備証明書

・取用中文姓名聲明書

・印鑑

【必要書類】(台湾人)

・IDカード

・印鑑

・証明写真

③日本の市区町村役場に結婚の報告

台湾で婚姻届を出した後、3か月以内に日本の市区町村役場でも婚姻の届出をする必要があります。

市区町村役場へ直接行って申請するか、郵送で申請することができます。郵送で申請する場合は、まず日本の市区町村役場に確認してください。

【日本に届出の必要書類】

  • 台湾の市役所が発行した結婚証明書 と 日本語翻訳
  • 台湾の戸籍謄本(配偶者が記載されたもの) と 日本語翻訳
  • (台湾人)パスポート
  • (日本人)身分証明書類
  • 日本の戸籍謄本(本籍地以外に提出する場合のみ必要です。)

まとめ

今回は台湾人と日本人の結婚の流れと必要書類について簡単に説明しました。
この手続きが終わり、更に諸々のビザのポイントを満たすことができましたら、二人の間の外国人について「日本人の配偶者等」の申請をすることで、日本で一緒に暮らすことができます。

配偶者ビザ申請のサポートや国際結婚に関するご質問はお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

柳本 良太
柳本 良太
行政書士・司法書士
行政書士法人やなぎグループ代表社員。
24歳のときに司法書士、行政書士、賃金業務取扱主任者の国家試験を同時合格。
大手資格予備校の専任講師をしながら、司法書士・行政書士等の法律関係の事務所を独立開業し、現在、司法書士・行政書士として、15年以上の経験を持つ。
一部上場企業不動産会社、金融機関、介護事業者や専門士業会等において、セミナーや講演・講師活動も行い、現在60講演以上の実績がある。
その他、法務省告示校の日本語学校の理事長を務め、不動産会社(外国人対応可能)の顧問を務める等、外国人関連産業において、多方面にて活躍中。

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